店長対談:便秘と漢方

| 相変わらず「便秘症」のご相談が外来では圧倒的に多いですね。 | |
| そうですね。現在、「日本医薬品集」に網羅登録されている一般市販薬(OTC)便秘改善関連の製品は実に500品目超であり、メーカー生産高もこの分野に限り驚異的な伸びをみせているようです。いかに医師を訪れる前に「街の薬局・薬店」へ飛び込む患者さんが増加しているか・・・想像できます。 | |
| 患者さんの心理状態としても、毎日「出てた」人が急に「出なく」なったりすると、一種のストレスがたまる。 | |
| まったくその通りで、患者さんの多くは「便秘即下剤」と、観念的に考え、「下剤をください。」と、すぐに薬局・薬店で購入される。「すっきり」したら、そのまま日常生活サイクルに戻り、また「出なく」なったらあわてて「飲んで出す」。どちらかというと便利ですから。。 この何年かの繰り返しで、気が付いたら立派な「常習便秘症」になっている事例が多いと思います。 |
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| 便秘の定義というと、「排便が順調に行われない状態、快適でかつ順調な排便がないもの、または不満足な排便習慣・・・」と考えればいいのですよね? 人によって差異があるから、例え毎日排便がなくても、何の苦痛もなければ便秘と断定する必要はない・・・??。 |
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| 道理です。逆に言えば、1日2~3回排便があったとしても、なお残便感などの不快な症状の確実に残る人は、ある種の「便秘」と考える必要があるかも知れない。この件については反論はありますが、当人にしてみれば、とても「気になる」ことでしょうね。 | |
| そこで、便利な一般市販薬(OTC)用語で宿便(しゅくべん)?という言葉が生まれた。(笑) 「宿便浄化健康法」とかいう言葉が流行りましたよね。 |
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| その昔、メーカー研修会に呼ばれた講師が、真剣に「宿便(しゅくべん)」についての講釈を薬剤師らにしていた。とても信じられない。 「その宿便ちゅーのは、滞留便なのですか?残渣便の解釈なのですか?」とワシが質問をしても正確に答えて頂けなかった。(笑) こんな感じのメーカー姿勢がまかり通っていた時代もあった。概念的なものについては理解はできるが・・・。 それと便秘を要因とする「自家中毒説」。たしかに「吹き出物」などと相関関係があるようですが、いきなり「大腸がん」に結びつけることは極端であり、言語道断、ユーザーの不安をあおるばかりです。 |
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| でも「たかが便秘。」と楽観視もできないですよね。 | |
| 神経質過ぎるのも考えものですが、「楽観的」なのは、もっと困る。 便秘症状が慢性化しても直接生命を脅かすことがない・・・という安易さも手伝って、生涯下剤を服用し続けなければならない状態に放置されている例が少なくない・・・。 こうした患者さんは「下剤」に対しての「精神的な依存度」が高いと思います。 しかしながら、このように「精神的要因の強い」患者さんには、私は「便秘解消の秘訣は・・・1に生活、2に食事、3、4はなくて5に便秘薬」と力説しています。 |
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| だから、ぷろたんの売上が伸びない。(笑) でも、我々女性にとっては「排便」については「切実な問題のトキ」がありますね。 おっしゃることはよく理解できるのですが、なかなか状況、環境が許してくれないことがあるのです。 例えば女性には「生理」があります。それと職場のおトイレ。繁忙期の場合ついつい、我慢をしてしまう。職業的には営業関係、教育、運転などいろいろな仕事を持たれている方々がご相談においでになっています。 |
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| そうですね。仰せの通り、特別な病変、器質性なもの(例えば重大な疾患)がなさそうであれば以下のような感じで私は話をすすめることにしています。
1.起床直後の水、牛乳の飲用 これで、なかなかうまくいかないレベルの慢性型であれば、薬物療法を平行して実施いたします。 ただ漫然と漢方と言えども「下剤がわり」に服用するのではなく、便秘の度合いとして処方を決定し、「投薬計画」をつくる。 よくでた◎ そして漢方便秘薬については・・・・ これならば状態変化に応じ、例えば錠剤タイプの場合、5錠→4錠→3錠→2錠とスイッチ可能で、管理しやすいですね。 ようは投薬開始時に離薬(りやく・・・薬から離れる)を必ず考慮に入れれば、患者さんの希望と積極性が増すものです。 ただし、原因不明の急性便秘症や、器質性のものに関しては、いわゆる重大な疾患が潜んでいる場合もあるので、医療機関において精密検査(注腸X線あるいは内視鏡など)専門医による検査をおすすめいたします。 |
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| 近年、大腸ガン検診の免疫学的検査の普及によって、救われる患者さんも以前に比べると格段に多くなりました。 ぷろたん氏もそろそろ腸管検査の時期ですね。(笑) |
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| ・・・・・汗 | |
| 漢方相談外来担当の店長から
【弛緩性便秘とケイレン性便秘】 便秘には、腸にガンや異物ができたり、部分的に腸か゜狭くなったり、あるいは神経がマヒしたりして起こるものがありますが、この種の便秘は言うまでもなく、いずれも外科的処置の必要が多いものです。 普通、便秘で悩んでいるのはこちらのほうで、漢方の得意とする分野に属し、多くの場合半年から一年の服薬で慢性的な便秘癖も消失してきます。 前者は体力が病的に充実しすぎている人に起こることが多く、排便に際しては太くてかたい、しかも比較的長い形の便が出ます。 便秘の現代医学的な治療は、前者は下剤を用い、後者には下剤の入らない酵素剤やビタミン剤を用いるのが通例です。 治療の基本原則は、前者には大黄や芒硝などの植物性ならびに塩類の下剤が配合それた処方を用い、後者にはそれらの下剤を配合されず、体のバランスをととのえることによって排便を促すような処方を用いて、便通をつけるのが普通です。 前者の場合、つまり実証の便秘に応用される処方には、三黄瀉心湯、大柴胡湯、調胃承気湯、大黄牡丹皮湯、大黄甘草湯などがあり、後者の虚証の便秘には八味地黄丸、加味逍遙散、当帰芍薬散などが主として用いられます。 しかし、これはあくまで原則であって、実際には虚証の便秘に大黄を含んだ処方を絶対に使ってはならないというわけではありません。 |
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| 管理者から
【大黄・センナ・アロエ等の単独投与について】 瀉下剤でもある大黄、センナ、アロエなどを単独・単味で用いるときは量的に注意を要します。アロエは体に良いとして珍重されていることは周知の通りですが・・・。 私見ではありますが、瀉下剤の作用は個人により激しく働くこともあり、原薬、粉末生薬の単品摂取は全く不慣れな方は極力避けるべきです。 |
参考リンク





















